春夏秋冬
自分の部屋の
遮るものが
何一つない空間に
小さくあの日の思い出を描く。
春の満開の桜の切なさ
夏の太陽の沈まない夜
秋の別れと道端の黒猫
冬の侘しさと燃え尽きた恋
もう戻れない光の中
無限の虚無を宿しながら
人は生きてる。
たまに感じる
心の温もりは
刹那と呼ぶには長すぎて
だけど、永遠と呼ぶには儚すぎる。
僕たちは
ありもしない
世界のまやかしを信仰し
そしてまた誤魔化されている。
唄う事の出来ない唄のようなものを、
奏でる事の出来ない
メロディーのようなものを、
ただ一生懸命に奏でようとしている