20代は失敗の連続!
ふとしたときに自分の人生を振り返ると、
20代は失敗の連続だったと思う。
否定したい事がたくさんあったんだ、
でもなかなかうまく行くことなんかなくてね。
僕はプライドがベジータくらいに高かったから、誰の言うことも当てにしないで、
誰も頼りになんかしないで、ただ傲慢で、いつも失敗ばかりだった。
バンドだって崩れちゃったし、借金だって作って、
いろんな貧乏も経験した、電気やガス、水道が止まって、
真夏の熱帯夜にシャワーも浴びる事ができずに、汗臭すぎて死にそうだった夜もある。
一番好きだった子とずっと一緒にいたくても、
彼女はすぐに自分の人生を見つけて遠くに去っていってしまったしな。
初めて作ったCDも全然売れなくてね、
どうすれば良いのかをずっと考えてきた。
26の時は音楽のために100万円貯めて、どうにかして、音楽を売ろうと思ったけど、
結局どう使えば良いのかわからなかくて、三ヶ月くらいで100万円なんか消えちゃった。
いろんな人があーでもない、こーでもないとか言ってきたけど、
結局、俺はいつも自分の信じた道に進んでしまうからなぁ。
自分で解決できる事なら、努力して解決してきたつもりだけど、
世の中には、自分一人だけじゃ解決できない問題が多すぎる。
「人という字は支え合ってできている」
とよくテレビなどで言ってたけど、
僕はそうは思ってない。
「人と言う字はお互いに反発しあっている」と思っている。
お互いが同じ力で押し合って反発しているから、バランスが取れているんだと思う。
僕はいつも、できるだけ人に頼らずに生きてきた。
多分、周りの人は僕と同じ力で押し返してくれないから、
きっと人に頼っても、
僕だけが強い力をかけてしまい、相手の方が倒れてしまうと思ったから。
だからいつも自分の力だけを信じて、どうにかこうにかやってきた。
おかげで、自分だけの世界で、生きていることができるようになったとは思う。
本当に痛い目に何度もあってきた。
決して幸福だったとは言える道のりではなかったけど、
それでも、自分のことをよく知る事ができた。
自分は誰で、どこからきて、どこに向かい、何のために進んでいくのか。
それって誰も教えてくれないから、自分で見つける必要があった。
昔、幸福な旅人は、道のりが順調すぎて、自分の旅の目的を忘れてしまい、
ゴールできずに、旅を終えてしまう場合があると聞いた、
その逆に、不幸な旅人は、多くの険しい困難を乗り越えるたびに、
強くゴールを求める意思が育つため、
その障害が困難であればあるほどに
強い気持ちでゴールまで進むと言う話を聞いた事がある。
きっと僕はまだまだ、旅の途中なんだろう。
もっともっと多くの困難が道の先には待っているけど、
それでもそれを超えていかなくちゃいけないんだろうな。
その先に僕が求めてきた、ゴールがきっとあることを信じてね!