富士山に登ったことpt,5

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それは突然襲ってきた。

自分の部屋で仮眠をとっていた時、

 

急に目が覚めた。

同時に強烈な吐き気がした。

 

瞬時に僕は、手で口を抑え吐くのを防いだ。

 

起き上がると、具合が悪くなっていた。

体がだるく、二日酔いのように頭も痛くなってきた。

 

間違いない

これは

 

高山病だ。。

 

高度の高い場所で過ごしていると、身体が薄い空気に慣れていないため、

全身に空気が回らなくなり、身体がダルくなる状態だ。

 

まだ時間は一時半とかで、起きるには早い時間だったけど、

もう僕は、寝袋で寝ることはできなかった。

 

とにかく寝ていたら吐きそうだったので、山小屋のロビーを少し歩いて、

吐き気が落ち着くのを待とうと思った。

 

だけどそこら辺をブラブラ歩いても、身体はダルく、軽い頭痛がする。

高山病は一度かかると、下山するまで、治りにくいという話を聞いたことがある。

 

僕は、このまま富士登山を具合悪いままで登らなくちゃいけないのかと考え、

とにかく高山病について、いろいろとネットで調べた。

 

高山病と言うのは、

酸素が薄い状態でいるため、身体に酸素がいく量が減ってしまうから起きてしまう状態。

そのため、運動や、身体を暖めるなどで全身に回る血液の量を増やすことで解消する。

 

という情報を見つけた。

 

僕は藁にもすがる思いで、とにかく身体を暖めるために、持ってきた厚手のコートやパーカーなどを全部着込んだ。

 

それだけじゃなく、簡単に運動するために、その場を歩き回り、身体に熱を回した。

 

最初の方は具合が悪くて、歩くのも辛かったけど、

 

そのうち身体が暖まってきて、

楽になってきた。

 

ネットの情報は正しかった。

体が暖まり、少し具合の悪さが治ってきて、出発する時間には早かったが、

もう寝袋で寝る勇気は僕にはなかった。

 

あの部屋のあの寝袋が

隙間から入る風の冷たさと

さらに極端な空気の薄さを作り出し、

高山病を誘発しているように感じたからだ。

 

もう寝るのは辞めよう。

一時間くらいこのままロビーで時間を潰して、

そのまま友達が起きてきたら、山頂に向かおう!

 

誰もいない山小屋のロビーで僕はとにかく身体を冷やさないように気をつけながら、

時間を潰していた。

たまに外に行ったりして、外の空気を吸って、

また帰ってきてって言うのをひたすら繰り返し、

とにかく一時間をやり過ごした。

 

友達も起きてきて、

やがて山小屋のご来光をみたい人たちがゾロゾロと起きてきた。

 

僕らはまた登山の準備をした。

 

次の登山は、朝の三時なので、昨日の登山よりも寒くて、暗い!

 

持ってきた、カイロやライトなどをフルで装備した!

 

さぁ、目指すは富士山山頂だ!!

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